地区内活動報告

橋本ロータリークラブ創立60周年記念事業

国際奉仕委員会 喜多 啓允

橋本ロータリークラブ創立60周年記念事業
ネパール ジャナディープ高等中学校建設支援校確認と
初芝橋本高校インターアクト海外研修

2016年11月6日から17日まで、大沼、喜多、辻の3会員と特別参加者(菅野)1名がネパールを訪問しました。今回の訪問目的は橋本ロータリークラブが創立60周年記念事業のひとつとしてネパールに建設支援するジャナディープ高等中学校(5校目)の完工引き渡し式への出席でしたが、訪問直前に今年の雨季は大雨でネパール国内の道路がしばしば遮断されたため建築資材の搬入が阻害され、完工が遅延する旨の連絡が入ったため、急遽目的を同校建設の進捗状況の確認と、昨年度までに建設支援した学校への訪問視察に変更しました。
また今年は、恒例になりつつあるネパール訪問が提唱クラブの初芝橋本高校インターアクトクラブの海外研修を兼ねることとなり、インターアクター2名(川本、石原)と引率教員1名(岸口顧問)も同行しました。

研修の一環として、最初に釈迦の生誕地ルンビニを訪れ生家や近隣の寺院を見学した後、ネパールでの支援活動拠点となるタンセンに向かいました。

タンセンで垣見一雅(okバジー)氏、さいたまユネスコの本多会長と合流し、ジャナディープ高等中学校建設進捗状況を確認し、3度目の訪問となるパシュパティ小学校、昨年支援したプラバット高等中学校を訪問し、両校に文房具の配布とともに吉田会員の個人寄付金を届け、以前からある橋本ロータリー基金を拡充し生徒達に学用品提供、校舎の維持管理などの支援活動基金を一層充実することになりました。

また、垣見さんのご配慮でタンセンでインターアクターのホームスティが実現出来ました。ホームスティで彼らはより身近にネパールを理解できたことと思います。プラバット高等中学校ではインターアクターと18名の現地高校生との意見交換会を行い交流を深めることが出来ました。

2016~2017年度の橋本ロータリークラブの支援事業として、地域の子供たちを生活燃料確保のため片道3~4時間かけて薪を取りに行く作業を軽減し、勉学に費やす時間と環境を提供することを目的として以前支援したバランディ小学校のある村に今年度中に52基のバイオガストイレを設置することになりました。

家畜の糞と人糞を撹拌し、1日2時間程度炊事の燃料となるメタンガスが得られ、上澄みの液肥が野菜栽培に有効で、環境保全にも大いに役立つ事業だと確信しています。現地では施工責任者と面談し計画の確認を行い今年度中に完工出来る報告を受けました。
また、この村に「橋本ロータリービレッジ」という碑を建てたいとの申し出がありました。

この後、インターアクター達を景勝地のポカラ、カトマンズの世界遺産に案内し空港に送りました。私たちは、以前から親交のある筋田氏(10年以上ネパールで支援活動をしている)を訪ねて、現在のネパール事情をお聞きし、帰途岩村記念病院に立ち寄り昨年の地震による被害状況を副マネージャーのマンニタ(Manita)さんにお聞きし、幸い被害はなく安堵しました。

建物や物品を支援するだけでなく毎年継続的に訪問を重ねることで、ネパールの現地事情や村民との信頼感や親近感が増し、よりニーズに適う支援活動が出来るのではないかと考えています。