私は、ためらうことなく断言できます。世界平和は達成できると。さらに、友情.寛容.人の役に立つというロータリーの堅固な土台の上に平和を築くなら、恒久的なものにすることができます。

 分裂する力があまりにも強すぎるこの世界の中で、ロータリーは統合と融和を目指す力です。ロータリーは平和な世界の一つの縮図なのであり、諸国民が見習うべき一つのモデルになっているのです。

(ポールハリス語録より)

 

春の気配を感じる頃となりました。行動する会長・幹事の皆様にはご健勝にてご活躍のことと存じます。

 2000〜01年度の折り返し点を過ぎ、21世紀の体制が整備されつつある今日でありますが今年度のクラブ奉仕活動を検証し、実り多き活動の成果を求めて、有終の美を飾るべく「意識を喚起し―進んで行動を」しましょう。

 2月の世界理解月間を終え、地区も、クラブも国際理解と友好親善が世界平和に不可欠なものであることを認識し、さまざまな活動を展開し、取組んでいかなければなりません。

 とりわけ、世界の人口問題は、21世紀の重要課題であります。一昨年10月国連は、地球の人口が60億人になったと宣言しました。20世紀初頭には16億人であった人口が21世紀中には100億人を越えるといわれています。なかでもアジアの人口増が21世紀の世界に及ぼす影響は深刻であるといわれています。その100億人の人々がいまの米国人のような畜産物中心の食生活をするようになったならば、現在の穀物生産のレベルだと地球が4つ必要とする計算になるといわれており、石油の消費量がいまの米国レベルに達したら、1日の消費量はいまの生産量の6倍になるといわれています。食料や資源だけでなく、森林の減少やオゾン層の破壊、地球の温暖化などは気象や自然環境のバランスをどう壊すのかと考えると60億突破は、世界への警鐘ではないでしょうか。

 我々ロータリアンは、心から飢饉、病気予防、無教育者への教育、私達地球の植物の保持を願い同時に女性と少女への教育を普及することに心掛けなければならないと考えます。識字率向上のための活動をはじめ多くのプロジェクトの実現のため取り組まねばならないと思います。

 3月は、ローターアクトの週間です。1963年3月、米国、ノースカロライナ州のノースカロライナ大学で最初に誕生したローターアクトクラブの結成を記念して3月12日を「ローターアクトの日」そしてその前後を「世界ロータアクト週間」とされています。当地区では13クラブのローターアクトの諸君が活発に奉仕活動をしていますが、いま世界では146カ国、6,903クラブ会員数151,900人(「友」2001年1月号掲載)であります。クラブがローターアクトを育てるということは、将来のロータリアンを育てることにもつながります。最近の若い人はボランティア活動に大変熱心で大いに関心をもっています。この週間を契機として今後ともローターアクトの育成に積極的に取り組んでいくことに決意を新たにしたいものです。

 

国際ロータリー第2640地区

   200020001年度 ガバナー

 水田 博史