本州最南端串本町橋杭岩附近     ガバナー水田博史 撮影 

ロータリーの新世紀(あした)に望んで

今から100年後にロータリーは、どうなっているでしょうか?

生きている人には想像もつきません。現在のロータリーにとって不可能なことはありません。

私は、ロータリーは生き続けると信じています。生きているなら、発展するでしょう。

(ロータリアン誌1915年2月号)

 

ロータリーは、思いでに浸る組織ではありません。どちらかというと、過去の業績より、むしろ未来の活動に価値と目的を置く組織です。

(ロータリアン誌 1923年2月号)

 

21世紀「意識を喚起し―進んで行動を」

 21世紀が始まりました。行動する会長、幹事様はじめ皆様にはお揃いで21世紀の新年をお迎えになられましたことを心からお喜び申し上げます。

 21世紀を輝かしい世紀にするため、2001年の新しい年を迎え共に立ち上がりましょう。1月は、ロータリー理解推進月間です。

 私は、ガバナーの任期の半分を終り、後半に入りますが、前半はガバナーの任務の一つである公式訪問を12月15日岸和田東ロータリークラブを最後に、地区内75クラブの訪問を温かい友情のもとに無事終えることができました。深く感謝申し上げます。

 いよいよ年度後半21世紀初頭の奉仕活動に入ります。我々は地域社会に密着した奉仕活動を進め、ロータリーの発展を願い人々の幸せのため、世界の平和を求めて力を尽くさねばならないと考えます。

 20世紀前半は戦争と核におののかされた時代であり、後半はすばらしい科学の進歩に伴い物の整備が急速に進んだ時代であったと思います。その結果、今日、人と人の心の触れ合いが薄らぎ苛酷な葛藤や犯罪が多く見受けられる状況にあります。21世紀は、心の触れ合いを大切にし、新しい発想を新世紀のなかで実現していく必要があるのではないかと思われます。

 人類はひとつです。世界が平和にならない限り私たちの真の幸せはやってきません。ロータリーは人々の幸せのために奉仕しようとする人々の集まりであります。近年この人々の減少が続いております。すなわち会員減少であります。ロータリーの奉仕活動は、ロータリアン一人一人の力であり、財政的には、ロータリアン一人一人によって支えられているのであります。

 わずか4人で始まったロータリーが、約120万の会員を擁する国際的組織に成長したのは「会員増強」のたまものであるという認識は重要であり、「会員増強」は永遠のテーマであるとも言われています。忍耐強く汗水流して努力いたしましょう。公式訪問でも申し上げているところでありますが、ロータリーを正しく理解されていない地域社会では、困難が伴いますが、皆様、地域社会における奉仕活動の実践こそが会員増強の源泉であると信じます。1月は、ロータリー理解推進月間です。我々も更にロータリーについて、知識と理解を深め、同時に地域社会の人々にもロータリーのことをよく知ってもらうことの活動もしましょう。

 20世紀の初頭に始まったロータリーは、やがて創立100周年の記念すべき節目を迎えようとしています。しかし一方ロータリーは、重要な時期にあるといわれています。過去にこだわることなく、変革を恐れず「超我の奉仕」「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」を心に銘じ、ロータリーの哲学を生かし、ロータリーの原点と基本理念を大切にし、ロータリーを地域住民のなかに及ぼし、21世紀のロータリー発展のため積極的に行動しようではありませんか。

 

国際ロータリー第2640地区

   200020001年度 ガバナー

 水田 博史