11月はロータリー月間です

 

地球上からポリオは、なくなる

 ロータリー財団を提案した、アーチ・クランフは、次のように書いています。「障害児、癌、結核を治すという偉大な活動をロータリーが支援できるとしたら、何と素晴らしく、心の広い奉仕活動でしょう。ロータリーが奉仕の領域を広げるのに限度などありません。」

 ポリオ・プラスによってアーチ・クランフのもう一つの夢が実現されます。なぜなら、ロータリーは、予防を通じて、障害児の治療を実際援助しているからです。そして、この点においてロータリーは、かつてないほど奉仕の領域を広げたのです。

11月はロータリー月間です

 秋たけなわも終りに近づき初冬を迎えようとする頃となりました。皆様方には「意識を喚起し−進んで行動を」旨とし、活動され素晴らしい成果をめざしておられることと存じます。私は楽しく、そして21世紀のロータリーは「自分達でつくるのだ」という思いで公式訪問を続けており、11月10日現在60クラブの訪問を終えさせて頂きました。

 皆様との出会いのなかで素晴らしい勉強をさせて頂き本当に有り難うございます。12月15日で終了することを目指して頑張ります。よろしくお願いいたします。

 さて、11月は、「ロータリー財団月間」です。国際ロータリーの創始者ポール・ハリスの名前は、よく知られていますが余り知られていないのは、アーチ・フランフの名前です。1917年・米国・ジョージア州アトランタで開かれた国際大会において「全世界的な規模で、慈善、教育、その他社会奉仕の分野でよいことをするためにロータリーが基金を作ろう」と提案されたのがアーチ・フランフであります。それが、今日、その資産が数億ドルにのぼる博愛事業団体であるロータリー財団の始まりであります。そして1928年にロータリー財団が創設されました。

 「ロータリー財団の使命は、地域レベル、全国レベル、国際レベルの人道的、教育的、文化交流プログラムを通じて、ロータリーの網領とロータリーの使命を遂行し、かつ世界理解と平和を達成しようとする国際ロータリーの努力を支援することです」ということです。

 ロータリー財団では、世界理解と平和を達成するために多くのプログラムに取り組んでいます。

○教育的プログラムでは、若い男女を海外に留学させている「国際親善奨学金」の提供等

○人道的プログラムでは、受益者と他の国のロータリアンの参加による国際プロジェクト。世界社会奉仕助成金、3H補助金、ヘルピング・グラント、ポリオ・プラス・プログラム等。

○文化交流プログラムでは、外国での生活と文化を学ぶために男女を海外へ派遣する「研修グループ交換(GSE)」。

 それぞれのプログラムが細分化され、新しいプログラムも作られ分かりにくい部分もありますが、財団プログラムをもっと知り活用すれば、財団への寄付も活かされます。

 財団の寄付が急に増えるきっかけを作ったのは、1947年ポール・ハリスの逝去です。遺言によって葬儀の香典が寄付されたことを機に、多額の寄付が財団に寄せられるようになりました。世界のロータリアンの10分の1を占める日本のロータリアンがロータリー財団の4分の1を支えている現状を把握して、国際理解と親善に役立ちたいと思います。最近会員数の減少の影響もあってロータリー財団への寄付額が減っています。寄付額が減れば地区で使用できるDDF(寄付額の60%)の額も減って、地区の活動に支障を来すおそれもあります。今日の厳しい状況のなかですがロータリー財団の活動を支えるためにも皆様方の更なるご協力をお願いいたします。

 “ロータリー財団は、レンガや石の記念碑を建てるものではない。たとえ、大理石に碑名をきざんだとしても、やがてはくずれるだろう。真鍮を使ったとしても、いつかは汚れてしまうだろう。だが、心の中に碑名をきざむなら、そして、ロータリー精神と、人々を愛する気持を吹き込むならば、われわれがきざんだものは永遠に輝き続け、文明のつづく限り、ロータリーを不滅のものとするだろう”

皆様と共に世界理解と平和を達成するために頑張りましょう。

 

国際ロータリー第2640地区

   200020001年度 ガバナー

 水田 博史